BioStar 2 対応 バージョン: v2.9.7 以降
BioStar 2 Device SDK 対応 バージョン: v 2.9.6.0 以降
Suprema G-SDK 対応 バージョン: v1.7.0 以降
BioStar2 バージョン2.9.7 以降の対応機種として BioEntry W3 が新しく追加されました。
BioEntry W3 は Suprema 高度なAI技術を搭載した、革新的なビジュアルフェイス認証端末です。最適化されたAIプロセッサーにより、高い精度と非常に高速な顔認証速度を実現。
従来のモデルよりもコンパクトでありつつ、卓越したパフォーマンスを発揮します。
[Suprema の新AIを搭載した顔認証装置 BioEntry W3]
なぜ BioEtnry W3 なのか?
FaceStation F2、BioStation3 に続き、BioEntry W3 はSupremaの高度なAI技術による革新的な顔認証入退管理端末として登場しました。ディープラーニングに最適化されたAIプロセッサーは、高い精度と素早い顔認証処理速度を約束します。 耐久性と弾力性に優れた設計により、BioEntry W3 は洗練されたコンパクトなデザインでありながら、外部からの衝撃や厳しい環境にも耐えることができます。 個人情報の保護、エレガントなシンプルさ、長く運用可能な耐久性を重視したデバイスで、セキュリティの未来を体験してください。 |
概要
主な特徴
特徴 | 実装 |
運用可能な認証資格 | 顔写真によるユーザー登録 モバイル端末によるユーザー登録 |
RF カード および モバイルカード (Airfob Pass アプリ) | |
フェイステンプレートオンカード (Smart カード) | |
テンプレートオンモバイル (顔) | |
最大認証資格数 (1:N) | 顔: 30,000 |
最大認証資格数 (1:1) | 顔: 30,000 カード: 100,000 |
イメージログ | 対応 |
PoE (Power Over Ethernet) - IEEE 802.3 準拠 | BEW3-APB のみ対応 |
RTSP(Real Time Streaming Protocol) によるビデオ管理システムとの連携 | 対応 |
USB 2.0 (Type C) - ファームウェアのアップグレードのみ | 対応 |
Secure Element | 対応 |
IP レート (保護等級) | IP67 |
IK レート (耐衝撃性) | IK08 |
* より詳細な仕様については、こちら をご確認ください
機種一覧
BEW3-DB 及び BEW3-APB: 顔認証モデル
- 使用可能なカードの種類、および PoE 機能の有無に違いがあります。
BEW3-APB のみ、HID Prox / iClass のカードに対応し、PoE が利用可能です。
BioEntry W3 の機能
1. 顔認証性能の向上
- FAS アルゴリズム: 業界最高峰の顔認証アルゴリズムを提供
- 高度な AI技術: 500,000 件以上のデータの活用により認証精度を向上
- NPU 利用: ディープラーニングをベースとした NPU により、認証の速度と精度を強化
2. 柔軟な統合オプション
運用形式 | 使用可能なオプション | 必要なライセンス | リリース状況 |
BioStar 2 ソフトウェア 無し | BioStar 2 Device SDK | 無料 | 公開中 (v2.9.6.0 or above) |
Suprema G-SDK | 無料 | 公開中 (v1.7.0 or above) | |
BioStar 2 ソフトウェア 有り | New BioStar 2 Local API | 無料 | 公開中 (v2.9.7 or above) |
3. RTSP(Real Time Streaming Protocol)をサポート
- 関連記事: [BioStation 3] How To Use RTSP of BioStation 3 with VMS
- BioEntry W3 は映像管理機能としてRTSPをサポートしています。映像管理のシステムをお持ちの場合、BioEntry W3 をIPカメラとして追加することで、BioEntry W3 のカメラ映像をリアルタイムストリーミングの映像として監視することが可能です。
4. BioEntry W3 ビジュアルフェイスの テンプレートオンカードに対応
アクセスオンカード(=テンプレートオンカード)とは、認証に必要な情報をカードの中に書き込む機能です。
この機能を利用することで、生体情報やパスワード等の個人情報及びそれに関連する情報を、BioStar2サーバーPCや認証機本体の中に保存することなく、入退管理システムをご利用いただくことが可能です。
※アクセスグループの変更や認証情報の変更には再書き込みが必要となります。
5. Suprema モバイルアクセス機能をサポート
6. テンプレートオンモバイル機能をサポート
- 関連記事: [BioStar 2] Introduction of New Feature "Template on Mobile (ToM)"
- BioEntry W3 は生体認証装置において、何処に個人情報を保存するのかといった問題に関する懸念事項にも対応しています。
テンプレートオンモバイル(ToM)機能は、ご利用者様自身がお持ちのスマートフォンを利用した認証を可能とし、顔の生体情報が外部のシステムに保存される可能性を防ぐことができます。
7. フュージョンマッチングモード 及び 高速マッチングモード 対応
二つの認証モードを必要に応じて切り替えることが可能です。
他の BioStar2 対応製品との違い
サポートされている機能
- 偽顔検出機能
- IP67
- IK08
- マスク検知機能
- マスクを着用した状態での顔認証
- RTSP による映像管理システムとの接続
- PoE (Power over Ethernet)対応 (BEW3-APB only)
非サポート
- 端末操作によるビジュアルフェイス登録機能 (FAQs #3 参照)
- TCM-10 (Suprema サーマルカメラ)
- 顔認証でのサーバーマッチング機能使用
- QR 認証
- インターフォン機能
- FaceStation 2 及び FaceLite との顔テンプレート互換性
FAQs
1. USB 拡張ポートとは?
- USB拡張ポートを使用するには拡張モジュールと拡張ブラケットを購入頂く必要があります。また、ファームウェアのカスタマイズも必要となります。機能の詳細につきましては、Supremaセールスチームへご連絡ください。(Contact Suprema Sales Link).
2. 一つのBioStar2 で、FaceStation F2, BioStation 3, 及び BioEntry W3 を同時に使用できますか?
- 一つのBioStar2で FaceStation F2, BioStation 3, 及び BioEntry W3 を同時に使用することができます。より詳しい情報につきましては、以下の二つの記事をご参照ください。
- [BioStar 2] Improved Image Extraction for Visual Face Credentials on BioStar 2
- [BioStar 2] Supports Visual Face Migration
3. BioEntry W3 自体を利用して、直接ビジュアルフェイスを登録することは出来ますか?
- 残念ながら、BioEntry W3 を利用するためにはBioStar2に接続し、ビジュアルフェイスの登録、もしくはモバイル登録やCSVインポート等の手段を取る必要があります。BioEntry W3 はLCD画面を搭載していないため、端末操作によるユーザー登録には対応していません。
4. USBポートは何のため?
- BioEntry W3 のUSBポートはファームウェアのアップデート用です。USBポートを使用したファームウェアのアップデートに関してより詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
- [BioStar 2] How to Upgrade BioEntry W3 Firmware via USB
5. BioEntry W3 を FaceStation F2 や BioStaton 3 の RS-485 スレーブ端末として使用することは出来ますか ?
- BioEntry W3 は BioStation 3 の RS-485 スレーブ端末として使用することは出来ますが、FaceStation F2 の RS-485 スレーブ端末としては使用することができません。
- 詳細につきましては、下記リンクの記事をご参照ください。
[BioStar 2] Visual Face Devices' Master and Slave Configuration